ボロントラウトスピン･ユーイフェクツ TS46EULS

このロッドでニジマスを掛けた。一匹を釣る事の価値の高さを再確認させられるほどテクニカルなロッドだ。テクニカルとは使い手にチャレンジを求めてくるような感じで、それはあたかもロッドに使い手が試されるような錯覚に陥る。 釣り味がいいという事が、掛ける為の感度、パワーをスポイルしてしまうのが普通だが、このロッドは、ゲームとしてスリリングな魔法の杖となりえるほど素晴らしい『釣り力』がある。『釣り力』 それは歴史、伝説、のようなものか？

テクニカル まさにその通り。バスロッドのグラスアイスティックのような感じのむずかしさがある。 フッキングさせる為にアワセに試行錯誤させられる。フルパラボリックの力点はバットだとするならアワセるには聞きアワセが必要なほどか？ だいたんにヘラブナ釣りのアワセのようなアワセをしいられるかもしれない。 ただバイトは千通り。 ガップリ食うほど活性が高い日なら悩むことはない。いずれバイトしたら４０でもとれるだけの安心があるのはザウルスだからだと思う。

握りやすいグリップにスクリューがリールを完璧に固定してくれる。材質、色、強度、軽さ、１００点。 ウッドスペーサーはカタログの色とは、かなり違ったが、いい木目がでているので良しとする。キャストすると強いバットからベリー、ティップと綺麗にしなる。だから気持ちよくルアーが飛ぶ。着水からアクションをかけるとファーストアクションのティップでミノーを簡単に平打ちさせられる。まるでトゥイッチンロッドのようだ。そこから誘い出しニジマスがフッキング。ドラグは強めにかけていた。なぜなら簡単なロッドじゃない。バットが強さの支点だからバットでアワセるまでタイムラグが大きい。ようするに魚がフックから逃れる事が出来る時間があるロッドなのだ。 となるとドラグは必然的に強くし早めのアワセが必要だ。アワセは大胆にやるべきだろう。それだけ曲がるﾃｰﾊﾟｰﾃﾞｻﾞｲﾝをしている。 そして、２５センチほどのニジマスが掛かる。 グングン！ 面白く曲がるロッドだ。 素晴らしい釣り味だ！

バットが細い。そこに書かれた表示が極小文字に驚いた。 振ってみると左右のブレ、腰の弱さは感じない。 安物とは違うのがすぐに分かった。 パームイングリップは名の通り握りやすい。手に吸い付くほどの感覚だ。 残念なのがウッドの色が写真と違う事。写真では黄金色っぽいが、これはどうみても赤っぽい。トゥイッチンの写真の色と同じだ。 まぁ 悪くはない。この色でもかなりいい木目が出ているから気にいった。 リールスクリュウに関しては完璧。スクリュウを回す感覚がたまらない。芸術の域に達している。 さて、釣り場に向かう。 山奥の堰堤下。 キャスト一発でアタリがあった。 しかしバレた。アワセの感覚が分からない。 なんどもヒットをバラした。ベリーがかなり柔らかくフッキングがむずかしい。アワセには泣かされる。 まぁ そんななか一匹かけた。気持ちよく曲がる！ 楽しい～