防災士が考える企業・法人・団体の災害の備え

防災士が考える・企業・法人・団体の災害の備え

災害時の備えについて検討をされている、または買い替えを検討されている企業・法人・団体の皆様。『備え』について難しく考えていませんか?災害時の備えは、難しくはありません。

きちんとポイントを抑えておけば、それに沿った防災用品を選ぶだけで簡単に、間違いない「備え」ができます。こちらでは、そのポイントをなるべく簡単に説明します。

【1】 災害備蓄品や防災用品を選ぶときのポイント

災害備蓄品や防災用品を選ぶときの採用基準として多いのは、保存期間・価格・おいしさ・保管しやすさなどがあげられます。
それ以外にも、押さえておきたいポイントがありますので、そちらもチェックしてみてください。

過去の採用実績だけでなく今も採用され続けているかをチェック!

選ぶときに、官公庁や自治体、大企業などの採用実績を見て選ぶことも多いでしょう。
しかし、実は過去に一度でも採用されれば「採用実績」として記載しているところも多く、選ばれ続けているというわけではない場合もあります。
過去に採用実績があり、かつ今も採用され続けている商品こそ、信頼がおけるメーカーの証になります。
『今も採用されているか?』を必ずチェックするようにしましょう。

水や非常用トイレは本当に長期間保存が出来るのかをチェック!

水や非常用トイレは、10年保存や15年保存など長期保存が可能であることを宣伝文句にしている商品がたくさん出ていますが、実際の販売実績を見てみると、つい最近発売開始されたものも多いようです。
こうした商品は、一定時間・一定の温度で置くことによって、製品に変化が出るかを見て、それに係数をかけて設定日数がカバーできるかどうかを試験しただけです。
例えば賞味期限なら、設定のために食品の特性などに応じた内容で微生物試験や理化学試験及び官能検査を行い、その結果などに基づき、科学的・合理的根拠をもって製造者が設定します。
この場合、検査に使用するのは、実際に5年、7年、10年と経過したものではありません。
あくまでも検査での数値上の結果を伝えているだけであり、実際に5年、7年、10年経過した後に使えたかどうかを試験したわけではありませんので要注意です。
販売開始からの期間が長く、なおかつ長期保存できることを実証しているメーカーの商品を選ぶ方が、より安心で安全です。

水や非常用トイレは本当に長期保存ができるのか?

【2】 災害備蓄品や防災用品の優先順位と必要な量は?

災害備蓄品や防災用品は、優先順位をつけて『絶対必要になるもの』から順番に備えていくのがおすすめです。
まず最初に長期保存水です。人は体の半分以上が水でできているので、命を保つために水は絶対に必要です。
その次に非常用トイレです。水分を取れば、当然ですが排せつがあります。食事は我慢できるのですが、排せつは我慢が出来ません。だから、水の次に非常用トイレが必要になります。
三番目に長期保存食や非常食を用意します。ヘルメットやサバイバルシートは、優先順位的にはその後になります。
公的な支援物資が届くまでにある程度時間がかかるため、内閣府のHPでは、最低でも人数×3日分を備蓄しておくことが推奨されています。(ヘルメットなどは人数分用意)

災害備蓄品や防災用品の優先順位と必要な量は?

【3】 水・非常用トイレ・保存食それぞれのポイントとおすすめ

長期保存水を選ぶときのポイントとおすすめ商品

5年保存・7年保存のものよりも、区切りが分かりやすく長期保存が可能な10年保存のものを選ぶと、買い替えの時期も分かりやすく低コストです。
なお先ほど説明したように、保存水も一定期間での検査基準をクリアしたかで保存可能とみなしているケースが多く、実際に長期保存した結果を伝えているかどうか注意が必要です。

また、身体に良さそう、おいしいということでミネラルウォータータイプを選ぶ方も多いのですが、実はミネラルウォーターには、天然水ならではの不純物が微量ながら混在しています。
この不純物が経年により結晶化してしまうこともあり、5年後には飲めなくなっていたことも過去にあったようです。
普段飲む分にはもちろん問題はないのですが、長期保存用として選ぶのであれば、そうした心配のない、不純物が少ないものを選ぶのがおすすめです。
蒸留水やRO水などは、ミネラル成分や不純物を極限まで取り除いた純水なので、より長期保存に適しています。

CHECKおすすめ商品

大阪府の各自治体や、企業・病院や医療施設・介護施設や保育園などの社会福祉施設への納入実績があるのはもちろん、今も繰り返し採用されている商品です。
ダイオキシンや放射性ヨウ素・セシウムなどの有害物質のほか、細菌やウイルス、重金属、その他の不純物がすべて除去されており、安全性が極めて高く、長期保存に最適
10年経過しても問題なくおいしく飲んでいただけることも実証済みです。

10年保存水(蒸留水) 500ml 24本セット

10年保存水(蒸留水) 500ml 24本セット

配りやすさや持ち運びのしやすさなら500ml!

商品詳細

非常用トイレを選ぶときのポイントとおすすめ商品

企業・団体・法人では、多くの人がトイレを使用することになるので、待機時間が少なく、かつニオイが漂う時間も少なくなるよう、凝固スピードが早いものを選ぶのがポイントです。
会社などで使用する場合は廃棄までにしばらく保管することになるので、除菌または抗菌効果のある凝固剤を使用しているものがおすすめ。
除菌効果や抗菌効果のない凝固剤を使っている商品もたくさん流通しているので、注意が必要です。必ずチェックしましょう。
凝固剤は、特にニオイや病気の元になる菌を減らせる除菌効果のあるものが最もおすすめです。抗菌は、菌の繁殖を抑えられますが、菌そのものが減るわけではないことを念頭においておきましょう。

また、袋の厚さや大きさも選ぶポイントになります。 一般的なポリ袋の厚みは0.015mmと薄く、黒色でも中身が透けて見え、破れやすく、ニオイも漏れます。破れにくくニオイも漏れにくい、0.03mm以上の厚みのあるものを選ぶのがおすすめ。
そして袋も、口の大きさが68~70cm、長さは50~70cmくらいの大きさの物の方が非常用トイレとしては使いやすくなっています。
コンパクトパッケージであることを売りにしているものもありますが、そうした物は凝固剤の量が少なかったり、袋が薄かったりします。
排泄物がきっちり固まらなかったり、ニオイ漏れの原因になったりもしますので、実際に使用する際に後悔しないよう、十分ご注意ください。

こちらも「実際に長期保存して使えたかどうか」「採用され続けているかどうか」をチェックするようにしましょう。

CHECKおすすめ商品

もっとも凝固剤が固まるのが速く、かつ凝固剤に除菌効果と消臭効果があるケンユーの非常用トイレがおすすめ。
実際にスタッフも使用しており、そのスピードはお墨付き。ニオイも全く気になりません。
国土交通省や防衛省、警察や消防署などの公的機関や自治体、企業に採用され続けているメーカー製品でもあるので、信頼性は抜群!
さらに阪神淡路大震災のころからずっと製品の検証を続けており、7~10年経過後も問題なく使えたことも実証しています。

緊急対策用トイレ袋 ベンリー袋100回分セット 防臭袋プラス

緊急対策用トイレ袋 ベンリー袋100回分セット 防臭袋プラス

100回分の大容量!袋の厚みも0.03mm!!
凝固剤自体に除菌・消臭効果があり、使用後のニオイがほとんどしません。 そのうえ、より安心な防臭袋もついています。 およそ6人×3日分です。

商品詳細
緊急対策用トイレ ベンリー袋防臭袋プラス 30回分セット

緊急対策用トイレ ベンリー袋防臭袋プラス 30回分セット

少人数の場合に揃えやすい30回分。
汚物袋、凝固剤、防臭袋は100回分セットと同じものです。大体2人×3日分の目安量です。

商品詳細
緊急対策用トイレ ベンリー袋防臭袋プラス 50回分セット

緊急対策用トイレ ベンリー袋防臭袋プラス 50回分セット

100回分にこれを一つプラスして計算するのがおすすめ。(100+50回=150回分で大体10人×3日分)

商品詳細
ベンリー袋R100回分セットA

ベンリー袋R100回分セットA

袋の厚み0.05mmの極厚タイプ!
最高品質の非常用トイレ。

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長期保存食・非常食を選ぶときのポイントとおすすめ商品

調理室や給湯室などがあっても、停電したり、ガスや水道が止まってしまうと使用できません。
火を使わなくてもおいしく食べられるものや、水だけでも戻せる食品かつ、人数分の食器を用意しなくても済むものが便利です。
配りやすさを重視するなら、缶入りのパン(缶パン)、備蓄スペース重視ならアルファ米やカロリーバータイプのものを選びます。
どの場合も栄養バランスを考えて、野菜ジュースも一緒に備えていただくのがおすすめ。

CHECKおすすめ商品

【7年保存】缶詰入りパン ミルク 24缶入り

【7年保存】缶詰入りパン ミルク 24缶入り

業界初!独自の製法で常温保存で77年間保存を実現した、驚きのパンの缶詰です。
口に入れると雲を思わせるしっとりふんわり食感! 7年保存とは思えないほど、柔らかく香り高く、美味しく仕上がっています。

商品詳細
新・食・缶ベーカリー 24缶アソートセット(イチゴ、ミルク、チョコレート、キャラメル 各6缶)

新・食・缶ベーカリー 24缶アソートセット (イチゴ、ミルク、チョコレート、キャラメル 各6缶)

雑誌にも紹介された人気商品で、保存期間は製造から3年です。
5年保存の物よりもさらに柔らかくしっとりしています。 ご年配の方でも美味しくお召し上がりいただけます。

商品詳細
スーパーバランス SUPER-BALANCE 6YEAR 20袋入り

スーパーバランス SUPER-BALANCE 6YEAR 20袋入り

一袋に全粒粉とココアの2種類が4包入っています。 コスパ良し、味よし、保管もしやすい商品です。

商品詳細
安心米 非常食安心セット(1日3食3日分 一人用)

安心米 非常食安心セット(1日3食3日分 一人用)

これ一つで一人×3日分!揃えやすさと保管のしやすさ抜群。
味ももちろんおいしく、普段から食べる人もいるほど!

商品詳細
野菜一日これ一本(3.5年) 30入り

野菜一日これ一本(3.5年) 30入り

食塩・砂糖・着色料・保存料無添加!
野菜不足の解消に。3年保存可能です。

商品詳細
野菜一日これ一本 長期保存用(5.5年)30入り

野菜一日これ一本 長期保存用(5.5年)30入り

腐食に強いポリエステルフィルムをコーティングした缶蓋を採用。
製造から5.5年保存が可能になった長期保存タイプ!

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その他あると便利な防災用品

エアマット・簡易ベッド

冷たい床の上で寝るのは、想像以上に体力を奪われてしまいます。そうならないように、エアマットや、簡易ベッドを用意しておきましょう!
シュラフ(寝袋)があるとなお良いのですが、比較的小さくなるダウンシュラフでも、意外にかさばり、場所を取ります。
保管スペースには限りがありますので、最低限アルミシートを各自に配れるようにしておくのが良いでしょう。

CHECKおすすめ商品

キャンプ用エアベッド

キャンプ用エアベッド

ポンプで膨らますだけで使用可能なエアベッド(ポンプ別売)
空気を抜けばコンパクトになるので、備蓄にもおススメです。

商品詳細
防災アルミGIベット(難燃生地)Ver1

防災アルミGIベット(難燃生地)Ver1

幅約80cmのワイド設計で枕付き。
耐荷重も約150kgなので、簡易ベッドを初めて使う人も、大柄な方でも安心して使うことが出来ます。
災害時のことを考えて難燃素材を使用しているため、燃え広がりにくくなっています。
サイドにはスマホなどを収納できるポケットも付いています。手元においておきたい物を入れられて便利です。

商品詳細

ランタン・ライト

停電したときのことを考えれば、ランタンやライトも必要です。
ランタンは何人かで共用にしてもいいですが、夜中におトイレに行きたくなったり、交代で見回りをしたりすることを考えると、できればライトは一人につき一つ欲しいところです。

CHECKおすすめ商品

MPOWERD LUX Pro

MPOWERD LUX Pro

空気でふくらむソーラーライトの決定版!
自治体などに繰り返し正式採用されており、信頼のおける商品です。

商品詳細
MPOWERD EMRG(エムパワードエマージ)

MPOWERD EMRG(エムパワードエマージ)

2022年6月13日販売分より充電残量インジケータを搭載してリニューアル!
従来のエムパワードシリーズ製品の特長はそのまま、視認性の高い赤と白のS.O.S点灯モードを搭載し、災害時に役立つ機能を重視しています。

商品詳細
MPOWERD Base(エムパワード ベース)

MPOWERD Base(エムパワード ベース)

シリーズ最高の機能を持ち4,000mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載。
「Proシリーズ」から搭載したUSB充電機能を継続。
太陽光での充電だけでなく、外部電源より急速充電も可能かつ、スマホへの給電も可能です。

商品詳細
アンティーク調3WAY調光ランタンライト(蓄電式)

アンティーク調3WAY調光ランタンライト(蓄電式)

アンティークムードで可愛らしく、普段からアウトドアや気軽なベランピングでも使いやすいランタン。
くるくるとスイッチを回すだけの簡単調光で、お子様でも使いやすくなっています。
レトロっぽい色調と形で、お部屋にも馴染みます。

商品詳細

ポータブル電源・発電機

病院は人命にも関わる為、ディーゼルエンジンで発電する「自家発電装置」や、電気をためておくことができる「蓄電池」を備えているところも多いはず。
しかし企業や保育園や幼稚園、介護施設や福祉施設などはそうした大型の自家発電装置などは備え付けられてはいません。
そんな時にポータブル電源や発電機があれば、携帯やスマートフォンの充電ができます。
パソコンの充電、照明などの電源確保のほか、夏場に扇風機、冬ならホットカーペットを使うなど、園児や利用者を守るために使うこともできます。

CHECKおすすめ商品

Jackery ポータブル電源 BN-RB10-C

Jackery ポータブル電源 BN-RB10-C

3WAY電源&出力1000W(瞬間最大2000W)で様々な電化製品に対応。
国内メーカー『JVC』ならではの手厚いアフターサポートも。

商品詳細
Jackery ポータブルソーラーパネル BH-SP100-C

Jackery ポータブルソーラーパネル BH-SP100-C

ポータブル電源BN-RBシリーズに対応したポータブルソーラーパネル。
スマートフォンの充電やUSB機器への給電も可能です。

商品詳細
インバーター発電機 EIVG-900D

インバーター発電機 EIVG-900D

インバーター発電で家庭用の電源と同等の、良質な電気を供給できます。
ガソリンさえ手に入れば長時間運転も可能です。

商品詳細

【4】 企業防災・オフィス防災についてもっと詳しく知りたい!

企業だけでなく法人や団体にも防災準備は必要?

仮設トイレが避難所に設置されるまでの期間

法人や団体も「企業防災・オフィス防災」とひとくくりにされることが多いので、まずはこの「企業防災」についてみていきましょう。
企業防災は、以下の2点がポイントになります。

・ 災害時の安全確保、生命維持のための準備
・ 災害時でも営業活動が維持できるか、すぐ再開できるようにするための準備(事業継続計画)


2011年の東日本大震災では、東日本を中心に多くの企業がダメージを受け、事業の継続や復旧に多くの時間を要しました。
過去の「企業防災」では、従業員の人命や企業資産の被害を最小限に留めるための防災のみが行なわれてきました。
しかし、それだけだと被災後に事業の継続が難しくなってしまうため、事業を守るための計画(BCP)という視点が加わったのです。
そして事業を続けるには、まず従業員や資産を守らなければ、事業承継自体が困難になります。

同様に、幼稚園や保育園などの社会福祉法人や学校法人、病院などの医療法人、介護施設や福祉施設、社団法人やNPO法人など、社会活動を行っているすべての法人・団体においても災害対策が必要です。
災害は、かならず職員の方や従業員の方達が自宅にいる時に起こるとは限りません。
もしかしたら、所属法人や団体で勤務されている時に被災するかもしれません。
まずはしっかり、人命を守るための準備を進めましょう。

COLUMN事業継続計画(BCP)とは?

災害が発生しても営業が継続、または再開がスムーズに行えるようにするための備えです。
災害が起きると、施設や社屋などが被災することもあれば、資材が不足してしまったり、道路や交通機関が使えなくなり、職員や従業員、団体に所属している方達が出勤できなくなることもあります。
その他、停電で連絡手段が途絶えて従業員の安否確認が出来なくなるなど、様々なことが発生することが考えられます。

事業継続計画(BCP)とは?

写真のように、地震の規模が大きいと施設の倒壊や道路の陥没のほか、交通機関も止まってしまいます。
道路が無事でも被災地は「一般車両通行止め」となる場合が多く、許可なく立ち入ることが出来なくなり、遠方からの物資や資材の運搬手続きにも影響が出ます。

すべての業務を平常時と同じように継続させることは難しくなりますので、「守るべき業務」と「守るべき水準」を事前に明確に決めておき、対策をどうとればいいかなどを決定していきます。

備蓄の他にやるべきことは「安全対策」!

職員の方や従業員の方の人命を守るためには、防災備蓄品の水やトイレ、食料以外に何が必要でしょうか?
水や食料は「命が助かった後」に必要になるもの。なので、命そのものを守るための準備が必要です。
5年前の新潟県中越地震では、被災者の73%の方は家具で死傷したことが明らかになっています。
また、非常口や階段などの避難経路に物をたくさん置いていると、何かあった時に避難が出来なくなります。
施設や社屋内の安全対策も行っておくことも防災の一環です。

(1) 本棚や家具・コピー機・パソコンなど、地震などで動きそうなものをすべて固定する。

地震などで動きそうなものをすべて固定する

本棚やキャビネットなどの家具やコピー機などが倒れたり動かないように固定したり、パソコンの転倒防止対策をしておきましょう。
これは物が倒れたり跳んでくることで、施設内にいる利用者の方たちや、従業員の方たちに危険が及ぶことを防ぐためです。
また、パソコンは別途、データのバックアップを取っておくようにしましょう。大事な仕事のデータが無くならないようにしておきます。
また、窓ガラスやガラス扉などには、飛散防止シートなど災害時に破片が飛び散らない工夫をしておきましょう。
高い場所に落下の危険性のあるものを置かないことも大事です。

CHECKおすすめ商品

スーパー不動王ホールド

スーパー不動王ホールド

冷蔵庫・食器棚・本棚などの移動できない家具類の地震対策に!ガッチリ固定するのではなく、衝撃を吸収してソフトに止める最新制振器具です

商品詳細
T型固定式不動王

T型固定式不動王

キャビネット・洋服ダンスなど、移動できる小~中型家具類の地震対策に!

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(2) 避難経路の確認と確保・整理整頓

避難経路の確認と確保・整理整頓

出入口や廊下、階段などの避難経路にものが置かれていると、避難の際の障害になります。
特に幼稚園・保育園・病院・介護施設や福祉施設は、職員だけでなく園児や利用者の皆さんの安全確保が第一です。
ですから、速やかに建物の外に出られるよう、避難経路の確認と確保が必要です。
定期的にチェックし、整理整頓しておきましょう。

(3) ガス栓・ガス管のチェックや、危険物の管理方法を確認する

ガス栓・ガス管のチェックや、危険物の管理方法を確認す

企業だけでなく、幼稚園・保育園・病院・介護施設や福祉施設では調理室や給湯室など、火元となる場所があります。
ガス栓やガス管は老朽化したり破損したりしていないか、また使用していない時はガスの元栓が必ず閉められているかを確認しましょう。
さらに灯油や燃料、アルコール等を扱っていたり、施設内に置かれているような場合は容器の転倒・落下防止をするほか、設備の安全対策のチェックを行ないましょう。
地震により、屋内消火栓やスプリンクラー設備が破損することもあります。
防火扉・シャッターがきちんと開閉できるかを確認するほか、消化器などで初期消火ができるように、消化器の準備や場所の確認、使い方の訓練をしておきましょう。
その他、幼稚園や保育園、介護施設や福祉施設の場合は、利用されている保護者や扶養者などご家族の方に速やかに連絡が取れる手段を検討しておきましょう。

COLUMNヘルメットはいつ使う?

ヘルメットはいつ使う?

「安全対策といえばヘルメットじゃないの?」と思いますが、地震発生時に、すぐにヘルメットをかぶることはできるでしょうか?
答えは「NO」です。
落下物から頭を守るための物ですから、実際にヘルメットを使うことになるのは、地震発生後です。

一斉帰宅をしてはいけないのはどうして?

災害発生後に人々が一斉に移動を始めると、混雑による集団転倒や建物の倒壊、落下物による死傷の危険があります。
その他、緊急車両が通行できなくなる等、救助、救急救命、消火活動の妨げになるおそれがあり、それを防ぐために、自治体が一斉帰宅の抑制をお願いしているところもあります。
とくに東京や大阪などの都市部は人口が密集しているため、むやみに移動を開始せず、職場や安全な場所に留まることが重要としています。
職場に留まるということは、職員や従業員の方々が職場で宿泊するための準備を進めておかなくてはなりません。だから、災害備蓄品や防災用品が必要になるのです。
先ほどおすすめした長期保存水や非常用トイレ、長期保存食のほか、施設内で宿泊する場合に必要になるエアマットやベッド、ランタン・ライト、ポータブル電源や発電機なども準備しておきましょう。

COLUMN大規模災害が起きると帰宅自体が困難に…

大規模災害が発生すると、道路や鉄道等の施設被害、点検、交通規制等によって公共交通機関が止まってしまったり、道路が通行止めになることが多くあります。
すると、職員さんや従業員の皆さんが自宅に帰れなくなってしまう「帰宅困難者」になってしまいます。
東日本大震災では、交通機関の運行停止により約515万人の帰宅困難者が発生し、駅構内や階段に何時間も座り込む人や、十数キロを歩いて帰宅する人もいました。
過去の事例からみても、勤め先の施設内に留まる方が安全と言えます。

大規模災害が起きると帰宅自体が困難に

【5】 まとめ

  • 災害備蓄品や防災用品を選ぶときは、過去の採用実績だけでなく今も採用され続けているかをチェック!
  • 水や非常用トイレは本当に長期間保存が出来るのかをチェック!
  • 災害備蓄品や防災用品は、優先順位をつけて『絶対必要になるもの』から順番に備えていくのがおすすめ
  • 備蓄の他にやるべきことは「安全対策」!
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ポータブル電源vs発電機
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