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ソロ旅のバイクツーリングに良いと思います。　旅の一部としてのキャンプや、フィールドそのものを楽しみたい場合、できるだけ装備を簡略化したり計量化することで深く楽しむことが出来ると思います。　

バイクでのキャンプツーリング歴は20年以上になりますが、4張り目にしてやっと2キロ以下に軽量化できました。　コールマンの古いコンパクトツーリングドームDXとSTをニコイチして軽量化したものが一番長く使っていましたが、3キロに抑えるのがやっとでした。　非常に快適だったのですが、もっと簡素で軽いものが欲しくなり、こちらのテントを選択。　これはうれしくなるくらい軽いです。

　設営は雨天の中でいきなりやってもインナーとフライが一体になっているので、インナーを濡らすことなくサクッと設営できて、これは気持ちがいい。　トンネル型ですので、どうしてもペグダウンの箇所は増えますが、5分以内で完全設置可能だと思います。２回目は急いでやってみて、実測で3分40秒くらいでできました。　

　ビックリしたのが、ポールが山岳テントや高額なテントでは、もはや常識の韓国DAC社のグリーンポールでした。こんな安価なテントにこれを入れてくるとは。　ポールをまじまじ見ると、廉価品と一味違う仕上がりがすぐわかります。　連結のガタもなくパシッと接合。　接合部だけ径がなだらかに太くなっていて強度をもたせているようです。　綺麗なアルマイト処理もいいです。　またポールの止め具もDAC社製。　片方からポールをいれて、パチッとボールを窪みに入れるだけ。　他社の製品でも使われている部材なので安心感があります。　さらに、ペグ。　これもDACのジュラルミンVペグ。　単品で買うと結構高いものですが、これが最初からついています。　ジュラペグなのですが、小石があるようなところでも強引にガツガツ打ち込めるので買い増ししたりしてきたのですが、最初からついているとは、、、売り文句の｢高級コンポーネント｣というのはこういう事だったのですね。

　幕体はかなり薄く、山岳テント様です。　細引きのガイラインで貼るようになっていて、軽量化に注力しているのが分かります。説明書は収納バッグの内側に耐水紙に印刷されたものがぬいつけられていて紛失の心配なし。　実際風があるていどある中でも設営することがあるので、フライ、インナー、ポールが一体になっている事等、吹き飛ばされないという意味でも分かっているなぁ、と思います。もちろんメンテナンスの時にはフライもインナーもポールも分離できますので大丈夫です。

　運用について。

　前室はありますが、靴とちょっと荷物を置いたらもう一杯で、雨天のときに調理は難しいと思います。　ですが実際、雨天の場合調理はキャンプ場の東屋だったり、管理棟の軒下でやっているライダーが多く、長年やっていてテントの中で調理したことは数回で終わっています。　　最低雨具を脱いで、靴をおけるくらいの退避スペースがあればなんとかなりますが、この製品ではなんとかなりました。　実際使った時、しっかり雨でしたが、室内にパニアバッグを２つと、ディバッグを入れ、前室部分にシートバッグを入れて、居住性がばっちり保たれるものでした。　これまで大抵結露があったのですが、今回のものはほとんど結露せず通気性が上等です。　雨天時にこれがよくわかりますのでいいテストになりました。　もちろん浸水はありません。

　もしすこし滞在型で使いたい場合、小型のタープを小川張りしてやれば広い前室付きのテントよりトータルで軽量で、もっと広々と使えるものになります。　

　デカトロンでテントの部品毎で入手できるので、補修も可能だと思われます。　

　おそらくこのテントを選ぶ方ですと、ある程度狙って購入されると思うので、総じて満足度は高くなると思われます。　初心者がいきなり買って大満足、、かどうかはちょっと疑問ですが、とにかく軽く小さいテントを比較的安価に入手したい方にはお勧めできると思います。　小さく簡素な分、大きく重装備なテントの快適さを犠牲にしている事が理解できる方なら是非。

　私はとても満足しております。　デザインもシャープでとてもカッコイイです。